【7人制ラグビー】山田章仁が熱望
「リオ五輪しか見えていません」

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

―― そういった意味ではオリンピック終了後の来シーズン、ふたたびサンウルブズ以外のスーパーラグビーチームに挑戦したい思いなのでしょうか?

山田 そうですね。よりレベルが高いチームに挑戦したい。スーパーラグビーだけでなく、ヨーロッパでもプレーしたいですね。(フランスのトゥーロンに移籍することが決まった)五郎丸歩は、スーパーラグビーよりヨーロッパのラグビーのほうが向いていると思いますね!

―― 山田選手はどちらが向いていますか?

山田 スーパーラグビーも、ヨーロッパも、どっちでもいけるんじゃないですかね? 同じラグビーですから(笑)。

―― 最後に、オリンピック出場に向けての抱負を聞かせてください。

山田 (オリンピックは)話に聞くのと、やるのは全然違いますので、今までの経験を大切にしたいですね。15人制も、セブンズも、トライを獲るスポーツという点では変わらないので、スキルや嗅覚は誰にも負けたくないですね!

 男子セブンズ日本代表チームは、6月16日から24日まで北海道・札幌で合宿を行なっている。山田は20日の練習中にふくらはぎを痛め、ひと足はやく合宿地を離れた。現在、日本代表候補は20名いるが、6月末に14人に絞る予定(オリンピックにはそのうち12人が試合に出場する)。果たして山田章仁は、これまで世界で戦ってきた経験と自信を武器に、リオデジャネイロで世界のラグビーファン、スポーツファンを魅了するようなプレーができるか――。


【profile】
山田章仁(やまだ・あきひと)
1985年7月26日生まれ、福岡県出身。5歳からラグビーを始め、小倉高校を経て慶應義塾大学に進学。大学時代は1年から試合に出場し、U19日本代表、U23日本代表にも選出される。2008年にホンダと契約し、2010年にパナソニックへ移籍。2013年11月のロシア戦で代表初キャップ。2015年のW杯・サモア戦ではウイングとして先発し、W杯初トライを挙げた。2016年はサンウルブズの一員としてプレーしたのち、7人制ラグビーのリオ五輪日本代表メンバー入りに挑戦。182cm・90kg。

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