2016.03.29

【ラグビー】今泉清氏の提言「エディーの遺産を共有してほしい」

  • 松瀬学●文 text by Matsuse Manabu  photo by Kyodo news

――世界レベルの試合への慣れですか?

今泉 そうです。W杯に出た選手たちは通用していました。でも、W杯に出ていない選手は彼らと差があるんです。国内のトップリーグでやっていても、高いレベルに慣れてない選手もいます。トップリーグでもそうです。大学を卒業して企業に入った時、平均すると3年間近く使いものにならない。25歳からトップリーグで使えるとなると、正味、30歳までの5年間しか使えません。

――つまりエディーさんの指摘通りということですか?

今泉 まったくその通りです。僕はサッカーのJリーグのように大学生が(トップリーグに)入ってやってもいいと思っています。結局、高校ではうまいのに、大学になったら下手になる。申し訳ないですけど、大学を卒業して、すぐにトップリーグで使えるような選手を育成しているのは、2、3校ですよ。帝京大と東海大と……。大学名はやめときましょう。いずれにしろ、これを変えなきゃいけません。

――では、大学ラグビーの有り様が悪いと……。

今泉 いえ、大学のシステムは悪くないんです。いいんです。ただ、トップレベルの選手はもっと上でやれるようにしたほうがいいと思うんです。例えば、早稲田は部員が150人ぐらいいます。実際、試合に出るかどうかの選手は30人ですよ。残り120人は、「4年間頑張りました」で終わるわけです。もっと上でプレーできる選手が上のレベルに上がれば、その分、もっと多くの選手が学生の上のレベルでプレーできるようになる。1本目の試合に出られなかった選手が、1本目に入ると急に成長するようなケースもあるんです。