【ラグビー】主将を歴任した廣瀬俊朗が「キャプテンシー」を語る (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text&photo by Saito Kenji

――2019年のワールドカップに向けて、今、日本ラグビー界に必要と感じるものは?

廣瀬 一番は「ビジョン」じゃないですかね。2015年のワールドカップで結果を残した日本代表も、「憧れの存在」というビジョンを掲げて達成できました。2019年をどういう大会にするかという前に、日本ラグビーとはどういうものか――、大きなものをひとつ、みんなで持てたらうれしいですね。

 ニュージーランドでは、2011年の自国開催のワールドカップで優勝したとき、「Better people make better All Blacks(より良い人が、より良いオールブラックスを形作る)」という言葉を指針にしていました。日本でも、「日本ラグビーはこういうものだ」という理想があってこそ、2019年のワールドカップ、2020年の東京オリンピックがあり、その先もある。キーワードみたいなものを提示して、それに向かってみんなで行きたいですね。

(後編に続く)


【profile】
廣瀬俊朗(ひろせ・としあき)
1981年10月17日生まれ、大阪府出身。吹田ラグビースクールでラグビーを始め、北野高校、慶應義塾大学を経て、東芝ブレイブルーパスに入団。2007年に日本代表に初選出され、同年の香港戦で初キャップを獲得する。2012年、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチから主将に任命され、ウェールズとのテストマッチで金星を挙げるなど貢献。2015年のワールドカップメンバーにも選出される。173センチ・82キロ。キャップ数28。ポジションはスタンドオフ、ウイング。


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