【ラグビー】シーズン終了も、新しい世界で疾走し続ける五郎丸歩 (3ページ目)

  • 松瀬学●文 text by Matsuse Manabu  齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

  名前の漢字のごとく、チャレンジングな人生を歩む五郎丸は、2月からはスーパーラグビーのレッズ(ブリスベン)に入団する。

「そこでいろんな失敗をしたりとか……。家族も一緒にいきますので、自分の人生の中でかけがえのない時間になると思います」

 新天地への挑戦である。誰だって期待と不安が入り混じるに決まっている。今の心境は?と問えば、ちょっと顔をかしげた。

「どうですかね。あっというまに時間がきましたね。不安もありますけど、その分、楽しみもあります。まあ、半々ですかね。海外での生活はしたことないし、ひとつひとつがチャレンジです」

 ここ1ケ月、毎朝1時間、英語の個人レッスンを続けた。引っ越しの準備も少しずつ、進めている。もちろん、スーパーラグビーでプレーするための心身の調整も必要だろう。

「(スーパーラグビーは)やっぱり展開が速いですよね。インプレー(プレーが続いている状況)の時間も長いですし、かなりタフな試合が続くと思います」

 チームからの期待は何よりキックだろう。

「そこ(キック)でしっかりと安定した力を出していけるよう、チームの力になれるよう、努力していきたいですね」

 レッズの開幕戦は2月27日、シドニーでワラタズと対戦する。2月上旬、豪州に渡ることになるだろう。開幕戦出場は手の状況やコンディションの関係もあり、微妙なところか。ファンの一番の注目は5月21日、ブリスベンでの日本チーム「サンウルブズ」との対戦である。

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