【ラグビー】大東文化、明治、東海は帝京大の7連覇を止められるか

  • 斉藤健仁●文・写真 text & photo by Saito Kenji

 ただ、7連覇を狙う帝京大に隙はない。3試合で258得点を挙げて、攻撃力は大学レベルを超えている。HO坂手淳史(4年)、LO飯野晃司(3年)、FLマルジーン・イラウア(4年)の強力なFW陣、そしてSO松田力也(3年)がチームをコントロールし、バックスリーにはWTB竹山晃暉(こうき/1年)、尾崎晟也(2年)、FB森谷圭介(4年)とスピードに長けた決定力あるランナーが揃う。

 帝京大の有利は揺るぎないが、一方で関東対抗戦には大東文化大のように留学生が多く、個の突破力に長けた選手が揃うチームはいない。そして、16シーズンぶりの準決勝に進出した大東文化大には、負けても失うものはないだろう。攻守ともに前に出続けることで、帝京大を少しでもパニックに陥らせることができるだろうか。

 ラグビー界にとって、かつての新日鐵釜石(現・釜石シーウェイブズ)、神戸製鋼がそうだったように「7連覇」は金字塔である。帝京大が下馬評通り、7連覇を達成するのか、それとも他の大学がストップさせるのか。今シーズンの大学王者を決める戦いは1月2日に準決勝、1月10日に決勝が秩父宮ラグビー場で行なわれる。ラグビーの魅力がギュッと詰まった好勝負を見せくれることに期待したい。

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