【ラグビーW杯】キーマン五郎丸歩「サモア戦は『組織』で勝負します」 (3ページ目)

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu  齋藤 龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

 スタメンでSO小野晃征(サントリー)、ウイング山田章仁(パナソニック)らがケガから復帰する。スコットランド戦で負傷退場したアマナキ・レレイ・マフィ(NTTコミュニケーションズ)もリザーブに入った。破壊力のあるナンバー8のホラニ龍コリニアシ(パナソニック)が今大会初出場。左プロップには大型の稲垣啓太(パナソニック)が先発し、まずはスクラムのヒット勝負からサモア撃破をもくろむ。
 
 日本の先発メンバーのキャップ数(国代表戦出場数)の合計は615とサモアの倍近くになる。ジョーンズHCは「相手の勢いを止め、マイボールを動かしまくる。賢くフィジカルなラグビーを80分間、継続させたい」と期待する。マイケル リーチ(東芝)主将は「ディシプリン(規律)」「ハードワーク(努力)」を練習から徹底してきた。「タックルとブレイクダウンが重要」という。タックルは起き上がりのスピード、ブレイクダウンでは2人目の速さがポイントとなる。

 さらにいえば、ブレイクダウンなどで相手反則を誘い、五郎丸が確実にペナルティーゴール(PG)を蹴り込んでいきたい。ただいま得点王争い(全チーム2試合終了時)では29点(6PG、3ゴール、1トライ)でトップに立っている。チームのグラウンド練習がなかった9月30日も1人、ゴールキックの練習に励んだ。W杯を楽しんでいると笑い、「感触としては(キックの調子は)非常にいいですね」と頼もしいセリフを口にした。


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