【ラグビーW杯】母国の代表の座を捨ててまで日本を選んだ男たち

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji  photo by Getty Images

 強烈なタックルが魅力で、2013年、初めて日本代表に選出。同年6月のウェールズ戦では逆転トライを挙げ、13度目の対戦にして初の白星に貢献した。また、イケメン選手としても有名で、トップリーグの「ダンディー総選挙」で1位に輝いたことも。趣味はサーフィン。

 一方、FW(フォワード)陣にも日本代表を支える貴重な外国籍選手がいる。まずひとりは、リーチ マイケル主将とともにFLのポジションでチームに貢献しているマイケル・ブロードハースト(28歳)だ。2009年、ニュージーランド2部のチームからクボタに加入し、2010年にリコーへ移籍。2012年に日本代表メンバーに選ばれた。

 さまざまなポジションを務めることのできるユーティリティープレーヤーで、196センチの長身を生かしてラインアウト時のキャッチャーもできる。献身的な働きぶりで知られ、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)からの信頼も非常に厚い選手のひとりだ。弟のジェームス・ブロードハーストもニュージーランド代表だったが、今回のワールドカップメンバーには選出されなかった。「弟のためにも頑張る」と、今大会に闘志を燃やしている。

 そして最後、トンガ出身のNo.8(ナンバーエイト)アマナキ・レレイ・マフィ(25歳)は、ジョーンズHCが「ギフト」と大絶賛するほどの逸材。2010年、花園大学入学時に来日し、卒業後にNTTコミュニケーションズに入団した。爆発的な破壊力を擁しながら、高校2年までWTBだった走力も兼ね備えており、チームメイトから「フィジカルモンスター」と呼ばれている。

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