【ラグビーW杯】母国の代表の座を捨ててまで日本を選んだ男たち (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji  photo by Getty Images

 現在7人制ラグビーで活躍する妻の「影響もあった」と語るヘスケスは、来日3年目ぐらいから日本代表を意識しはじめたという。そして、2014年に初キャップを獲得。日本食が大好きで、特にうどんなどの麺類が好物だと語るヘスケスは、日本の地にすっかり根付いたウィンガーである。

 日本代表のBKラインの要として欠かせない存在であるCTB(センター)マレ・サウ(27歳)は、U20ニュージーランド代表にも選ばれたことのある選手。2008年、19歳でヤマハ発動機に入団し、五郎丸とは同期にあたる。

 両親がサモア人であることから、当初はサモア代表入りが有力視され、代表候補にも選ばれていた。サモア代表、ニュージーランド代表、日本代表の3ヶ国で代表資格を持っていたが、2013年に日本を選択。不動のアウトサイドセンターとして、今大会でもBK陣を牽引している。ちなみに嫌いな食べ物は、納豆といくら、なんだとか。

 そのBK陣のなかで一番のベテランは、ラグビーリーグ(13人制)のスター選手としてオーストラリア代表「カンガルーズ」でもプレーした経験を持つCTBクレイグ・ウィング(35歳)だ。父がオーストラリア人、母がフィリピン人で、トップリーグではアジア枠で出場できることから、2010年にNTTコミュニケーションズに入団。2012年から神戸製鋼でプレーしている。

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