【ラグビーW杯】予選プール最大の注目は「死のA組」だ! (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji  photo by AFLO

 強豪3ヶ国(イングランド代表、オーストラリア代表、ウェールズ代表)の対戦は、以下のとおりだ。

9月26日(土) イングランド代表対ウェールズ代表
10月3日(土) イングランド代表対オーストラリア代表
10月10日(土) オーストラリア代表対ウェールズ代表

 イングランド代表にとって最大の山場となるウェールズ代表とオーストラリア代表との直接対決が、今W杯のターニングポイントとなるのは間違いない。たとえ3位を回避することができても、2位で突破することになれば、準々決勝では予選プールBの1位通過が確実視されている南アフリカ代表との対戦が待っている。地元で優勝する可能性を少しでも高めるためにも、予選1位で通過したいところだ。

 前回大会、イングランド代表は準々決勝で敗退してしまった(フランス代表に12-19)。その後、若手を積極的に起用してきたスチュアート・ランカスター・ヘッドコーチ(HC)は、チームの中軸にふたりの「ディシジョン・メーカー(ゲーム中に戦術を決定する選手)」を配置した。ひとりは、スピードあふれる26歳のSH(スクラムハーフ)ベン・ヤングス、そしてもうひとりは「ジョニー・ウィルキンソン(※)の後継者」の呼び声高い22歳のSO(スタンドオフ)ジョージ・フォードだ。このハーフ団の出来栄えが、イングランド代表の勝敗の行方を大きく左右するだろう。

※ジョニー・ウィルキンソン=2003年W杯で優勝の立役者となったキックの名手。

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