【ラグビー】清宮克幸が語る「W杯でジャパンが勝つためにすべきこと」 (5ページ目)

  • 斉藤健仁●文 text by Saito Kenji
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

――そんなジョーンズHCは、一貫してアタッキングラグビーを掲げています。ワールドカップでの見どころは?

清宮 ジョーンズHCのコメントが最終的にワールドカップでは全ての試合をベストメンバーで臨むと腹をくくったようでホッとしました。前回大会(2011年)のような2チーム制はやってはいけない。日本代表のアタックの精度は高く、相手チームを翻弄できるはずです。ただし、それをやり切れるかどうか? ワールドカップのプレッシャーに負けないか? が大事でしょう。
 最初の2試合は本当に楽しみです。これまでの取り組みが試されるわけですから。もし、連敗しても選手たちはやり切るしかありません。ワールドカップです。ベスト8に入れなくて落胆するのは監督、コーチです。選手たちは迷いなく戦っていけばいい。勝利したら何が変わるか? 変えましょうよ。それはもう国中を挙げての大騒ぎでしょう。
 そういった意味ではワールドカップは、予選プール4試合のそれぞれに見どころがあると思います。
(後編に続く)

【profile】
清宮克幸(きよみや・かつゆき)
1967年7月17日、大阪府生まれ。茨田高―早稲田大―サントリーでプレー。高校、大学、社会人、各チームで主将を務め、リーダーシップを発揮した。2001年に早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任し、3度の大学日本一に導く。その後、2006年サントリー監督に就任して、2年目にマイクロソフトカップ優勝。2011年にヤマハ発動機監督に就任。トップリーグ降格の危機に瀕していたチームを立て直し、2014~15シーズン日本選手権を制覇

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る