エディー・ジョーンズが語る「日本代表、W杯8強への道すじ」 (3ページ目)

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu
  • 濱田陽守●写真 photo by Hamada Kiyoshi

――ということは、世界に挑む日本ラグビーを作りたいと思ったわけですね。エディーさんの挑戦は日本ラグビーにとってはラッキーだったというわけです。

「ははは。自分にとってもラッキーです。自分はコーチのキャリアの最終章に向かっています。そこで、こんなに楽しいことができるというのは、とても光栄です」

――ターゲットがワールドカップのベスト8ですね。実現すると、世界のラグビー界はビックリするでしょうね。

「日本のラグビーのワールドカップの歴史で3つのティア1(世界の上位10カ国・地域)との試合を振り返ってみると、2011年大会でニュージーランドに80点(7-83)、2007年大会ではオーストラリアに90点(●3-91)をそれぞれ取られました。1995年大会ではニュージーランドに145点(●17-145)です。これは屈辱です。今年のW杯の初戦の南アフリカ戦で歴史を塗り替えるのです。目標はもちろん、試合に勝つことです。そして、世界のラグビーファンに、ジャパンは惰性で試合をするチームじゃないということをはっきりアピールしたいのです」

――日本のラグビースタイルを世界に示すのですね。

「そうです。日本のラグビーはどういうものかという大きなステートメント(メッセージ)を示すことができるのです。そうすることで、選手に自信が生まれます。南ア戦で目標を達成することができれば、次のスコットランド戦の勝利が見えてきます。スコットランドに勝てれば、サモアと米国には勝つことになるでしょう」

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