【ラグビー】東京セブンズでベスト8。リオ五輪は近づいたか? (4ページ目)

  • 斉藤健仁●文・写真 text & photo by Saito Kenji

 東京セブンズを終えて、総合15位の日本代表は18ポイント、14位のポルトガル代表は25ポイント。その差は8ポイントだ。残りのワールドシリーズ2大会(グラスゴー大会&ロンドン大会)は5月に開催されるが、コアチーム残留も現実味を帯びてきた。主将の坂井は、「(東京セブンズでの)ベスト8がまぐれだと言われないように、アウェーで再びベスト8以上に進出したい」と意気込んでいる。

 ワールドシリーズでオリンピック出場権を獲得できなくとも、日本代表は11月に予定されているアジア予選で出場権獲得を目指す。アジアの中で日本代表は、頭ひとつ抜けた存在だ。ただ、世界の強豪と互角に戦うためには、坂井や桑水流が「メンバーを固定できれば」と語るように、他国の代表チームと同じように7人制専任の選手だけで試合に臨むことが望まれている。オリンピックに出場するだけでなく、メダル獲得を目指す――というのであれば、なおさらであろう。

 5月にワールドシリーズが終了次第、11月のアジア予選に向けた代表候補選手が発表される予定だ。オリンピックの出場権を獲得し、そのまま2016年8月に開催されるリオデジャネイロ五輪までメンバーを固めて戦うことができるか――。世界の強化スピードに遅れを取ることなく、日本代表もいち早く強豪の仲間入りを果たしたいところだ。

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