【ラグビー】第2S終了。ファイナルSの注目は古豪・神戸製鋼! (3ページ目)

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu
  • 高見博樹●写真 photo by Takami Hiroki(T&t)

 東芝らしさの欠如は、ロックの大野均ら、ケガ人の多さも関係している。だが準決勝には大野は復帰の見通し。同HCは「もう(試合に)行くでしょ。お酒断ってますので。ツヤのある、いい顔をしていますよ」と周囲の笑いを誘った。

 大野が戻れば、さらにFWに厳しさ、勢いが出る。カギは結束か。副将のリーチが言う。「FW、バックスで、もっとスマートに戦わないといけない」

 かたやパナソニックは、やはり昨年の実績を考えても、底力では一番だろう。フッカーの堀江翔太主将、スクラムハーフ田中史朗、スタンドオフ、ベリック・バーンズら、好選手がずらりと並ぶ。攻守のバランスがよく、ディフェンスのターンオーバー(相手ボール奪取)からの切り返しは鋭い。スイッチが入った時の爆発力は相変わらずである。

 ただ、今季のリーグ戦の対戦では、東芝が39-26(8月)、33-13(12月)でパナソニックに連勝している。ポイントは、こちらの準決勝もスクラムとエリアマネジメント、さらにはブレイクダウン(接点でのボール争奪戦)となる。

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