【ラグビー】スーパーラグビー参入が、日本代表に革命を起こす

  • 松瀬 学●取材・文 text by Matsuse Manabu
  • 齋藤 龍太郎●写真photo by Saito Ryutaro

 ラグビーの日本代表(日本XV)は1日、神戸で、ニュージーランド(NZ)のマオリ・オールブラックス(MAB)に21-61で完敗した。代表強化のスピードアップが必須で、実は2016年から、世界最高峰リーグ『スーパーラグビー』(SR)に新規参入する見通しとなっている。これは19年ワールドカップ(W杯)日本大会に向けた代表強化において、画期的な出来事となる。

代表チームの主将、リーチ・マイケル(中央)。来年度からスーパーラグビーへの 挑戦を表明している代表チームの主将、リーチ・マイケル(中央)。来年度からスーパーラグビーへの 挑戦を表明している

「経験の差が出た」という日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)は日本チームのSR参入の見通しを、冗談口調でこう、歓迎する。

「決まれば、日本ラグビーの強化にとってレボルーション(革命)となる。インターナショナルの試合をたくさんできれば、もっと早く成長することができる。(代表の)15人が、鉄腕アトムになることができるんだ」

 SRとは、世界のラグビー界が「オープン化」された1995年の翌年96年に始まったプロリーグである。南半球の強豪3カ国のNZ、オーストラリア、南アフリカの各協会(地域協会)がSR用のチームをつくり、12チームでスタートした。チーム数が増え、現行では15チーム。16年シーズン(3月開幕)からは、さらに3チームが加わり、「18」に増えることになっている。

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