【ラグビー】マイペースで世界へ。日本の宝、松島幸太朗 (3ページ目)

  • 松瀬 学●取材・文 text by Matsuse Manabu
  • 長尾亜紀●写真 photo by Nagao Aki

 松島は昨年11月の英国グロスター戦に日本代表として途中交代でデビューしたが、負傷退場した。今年5月のアジア五カ国対抗のフィリピン代表戦でテストマッチデビュー。直後のサモア戦では変幻自在のステップで秩父宮のスタンドを熱狂させた。
 
 そのサモア戦でのケガが尾を引き、北米遠征では途中離脱した。ケガも治り、21日からの日本代表合宿に参加する。日本代表は11月1日(神戸)、8日(秩父宮)でマオリ・オールブラックスと戦い、欧州遠征ではルーマニア代表、グルジア代表と対戦する。

 松島の代表でのポジションはCTBかWTBか。「今年はケガがちょっと多いので、そのケアをしながら」と前置きして、日本のホープは淡々とした口調で話す。

「どのポジションでも、積極的に取り組んでいきたい。(サントリーと同じように)ジャパンもアタッキングラグビー。アタックの姿勢を崩さずに、ワイド、ワイドに振っていければ…。トライもそうですが、ラインブレイクもどんどんして、(日本代表戦)全勝を目指します」

 モットーが『マイペース』。己のスタイルをひたひたと貫きながら、やがて世界トップクラスのステージに登るのだ。悩み苦しみながらも、その足取りは着実と見た。

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