【高校ラグビー】波乱の予感。群雄割拠の花園を制するのは?

  • 斉藤健仁●文&写真 text & photo by Saito Kenji

 その筆頭が、京都代表の桂高校。花園で過去4度の優勝を誇る伏見工や、2008年度、2009年度ベスト4の京都成章を抑えて初出場を果たした実力を持ち、「隠れシード校」として注目を集めている。主将でNO8の小針竜太郎、杉本修尋監督の次男でSOの杉本頼亮、藤田真弥と林啓造の両FL、CTB清水駿は中学時代に京都府選抜チームに選ばれ、全国ジュニア大会で優勝するなど実績のある選手が揃う。初戦で岡谷工(長野)と対戦し勝利すれば、2回戦でAシードの桐蔭学園と対決する。

 この他、脚光を浴びているのが、公立高校として東大合格者ナンバーワンを誇り、54年ぶりの出場を果たした浦和(埼玉)だ。同校OBで筑波大ラグビー部出身の小林剛監督がフォワードのモールとタックルを中心に鍛え上げ、チーム力を強化。過去6年間で5度、決勝で敗れている深谷を破り、花園の切符を手に入れた。前回出場した時は近鉄花園ラグビー場ではなく西宮球技場での開催だったため、同校として「初の花園」となる。夢にまで見た花園で悲願の全国初勝利なるか注目だ。

 シード校が順当に勝ち上がるのか、それともノーシード校が躍進するのか。最後に、優勝旗である「飛球の旗」を掲げるチームはどこなのか、楽しみは尽きない。

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