明治大学の卓球部はなぜ強いのか。同門ダブルス・宇田幸矢と戸上隼輔が明かす「自主性重視」の指導

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • photo by Itaru Chiba/AFLO

――Tリーグや日本代表でプレーする選手が多いと、普段の練習で明治大メンバーが全員集まる機会も少なくなると思います。そんななかで、どのようにチーム力を高めているのですか?

戸上 確かに、近年は大会数が増えてきて、僕も明治大で練習する回数が減っていますね。その分、練習に参加できる時には、チームにいい影響を与えられるような存在感を出していくというか、緊張感を生み出すことを意識しています。実際にやるとなると難しいんですけど、僕らは「プレーでチームを引っ張る」という目標を掲げているので、練習でのプレーする姿で張り詰めた空気を作れたらと思っています。

宇田 昨年の9月から12月ぐらいまでは海外遠征が多くハードなスケジュールでしたが、明治大のメンバーはそれを理解してくれている。そこがチーム力というか、団結力の高さを感じる部分です。僕たちが参加できる時は、戸上も話したように練習の質、意識の高さを示してチームを引っ張ることを意識しています。

 明治大のメンバーはみんな意識が高くて"卓球好き"な選手ばかりですから、逆に僕たちが引っ張られることも多いです。よきチームメイトであり、ライバルであるという関係性が、チームとしての強さにつながっているんだと思います。

(後編:水谷隼の「なかなかマネできない」筋力の調整力に驚き>>)

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