伊藤美誠への対策が象徴する中国の本気。卓球女子団体で日本がストレート負けを喫した理由 (4ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • photo by JMPA

 裏を返せば、中国側は「そうしなければ日本を倒すのは難しい」と捉えていること。特に孫穎莎の伊藤に対する戦術は、普段はあまり多用しない緩急を、リスクを負ってでも組み込んだもの。それほど、伊藤ら日本の女子卓球は中国に迫っているのだ。

 今までも中国は、「仮想・平野美宇、伊藤美誠」と、台頭してきた日本選手とプレースタイルが似た選手を複数人用意して対策を練ってきた。今後も中国は、卓球界の頂点に君臨し続けるため、最大のライバルである日本への対策を欠かさずにやってくるだろう。

 それをも跳ね返し、混合ダブルスのように立場を逆転する日は来るのか。日本女子卓球の今後が楽しみでならない。

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