本間成美プロが語る「女子プロボウラーあるある」。ボウリング界の現状と収入源も聞いた (3ページ目)

  • スポルティーバ●取材・文 text by Sportiva
  • 布川航太●撮影 photo by Kota Nunokawa

―― 普段、プロボウラーとしてどんな活動をしているんですか?

本間 JPBAが公認する公式戦以外は、全国のボウリング場が主催する(リーグ戦やチャレンジマッチなどの)イベント出演と、練習の繰り返しです。イベントはだいたい平日の夜か土日に開催されることが多いので、平日の昼間はだいたい練習しています。

―― となると、さすがにオフの日はボウリングから離れたくなりますか?

本間 そんなことないですよ。たまに友だちとやります。これ、"女子プロボウラーあるある"かもしれませんが、「ボウリングには自信がある!」って言う男性に勝負を挑まれても、まあ、勝っちゃいますよね(笑)。あと、「オフの日だから楽しんでボウリングをやろう」と思っても、フォームの癖が出ちゃうのか、「プロの方ですか?」ってよく声をかけられます(笑)。

―― ある種の"職業病"かもしれませんね(笑)。基本的にはイベントへの出演や公式戦での賞金がプロボウラーの収入源になると。

本間 トップクラスになると年収約3000万円の人もいるそうですが、それはほんの一部ですね。多くのプロボウラーは特定のボウリング場に所属していて、そこでスタッフとして働いたり、一般の方向けにレッスンをしたりしてます。男性プロボウラーのなかには、ボールに(指を入れる)穴を開ける作業を仕事にしている方もいます。

―― 3000万円! 夢がありますね。ちなみに本間さんの年収はどれくらいですか?(笑)

本間 私ですか!? イベントなどの入り具合によってだいぶ変わるのですが、だいたい"プリウス2台分"とだけ言っておきます......(笑)。

―― ありがとうございます(笑)。ただ、イベント収入が中心となると、コロナ禍の影響も大きかったのではないでしょうか?

本間 そうですね。地方を中心に潰れたボウリング場も少なくありません。コロナ以前は北海道から沖縄までイベントにお呼びいただいていたのですが、一時期はまったくなくなって、昨年の4〜5月はイベント関連の収入がほぼゼロでした。最近少しずつ開催されるようになってきたので、早く元通りになってほしいと切に願っています......。

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