牧瀬里穂とCM共演など日本でも人気。伝説のQBジョー・モンタナとは? (3ページ目)

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 当代随一の人気女優、今でいうなら広瀬すずのような人気を誇った牧瀬里穂と共演し、カタコトの日本語で「ドンナ・モンタナ」というセリフが脳裏に思い浮かぶ人も多いのではないだろうか。ちなみに、ミラクルショットでの締めのセリフは「ドンナ・モンタナ」ではなく、「ジョー・キョーハンダン(状況判断)」であった。

◆NFL史上最高QBブレイディ電撃移籍。ペイトリオッツを離れた真相は?>>

 モンタナは1992年、故障で戦列を離れた間に若手QBスティーブ・ヤングにポジションを奪われ、1993年にチーフスへ移籍。在籍2シーズンでスーパーボウル出場は叶わなかったものの、チーフスをプレーオフで戦えるチームへと変貌させた。そして1995年4月、現役を引退。2000年にはプロフットボール殿堂入りを果たした。

 引退して四半世紀、モンタナの名前が昨年9月に思わぬ形で久しぶりに日本でも報じられた。共同通信によれば、ロサンゼルス郊外の自宅で9カ月の孫が誘拐されそうになったのを阻止し、モンタナが犯人の女を落ち着かせて孫は無事に保護されたという。

『どんなモンタナ』と言わんばかりの、さすがの『状況判断』である。

 毎年、全米のシーズン最高視聴率を叩き出すスーパーボウル。今年はカナダのR&Bシンガー「ザ・ウィークエンド」がハーフタイムショーのヘッドライナーを務め、制作費の7億円の自腹を切ったことでも話題となっている。

 チーフスが2連覇を成し遂げてマホームズの黄金期が訪れるのか、それともブレイディの活躍によってバッカニアーズが史上初めてホームスタジアムでヴィンス・ロンバルディ・トロフィーを掲げるのか。モンタナに負けじと名シーンを生み出すのは、果たしてどちらだ。

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