NFL史上最高QBブレイディ電撃移籍。ペイトリオッツを離れた真相は? (7ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


 しかし、ゲレーロの手法がペイトリオッツのトレーニングスタッフの方向性と一致しないために、ベリチックHCはゲレーロの球団施設へのアクセスを許可しなくなった。このことも、ブレイディとベリチックHCの間を遠ざけた理由だとされる。

 かくして、新天地にキャリア最後の挑戦を求めたブレイディ。しかし、時間が十分に残っているわけではない彼に「バッカニアーズでいいのか?」という声もある。

 バッカニアーズはスーパーボウルを制した2002年シーズン以降、ポストシーズンでの勝利がない。プレーオフ出場も2007年が最後で、現在ポストシーズンから2番目に長い期間遠ざかっている(1番はクリーブランド・ブラウンズ)。また、華やかな成績を残してきたブレイディも、昔ほど動けるわけではない。肩の強さも落ちてきている。

 バッカニアーズのほかに、ロサンゼルス・チャージャーズ、テネシー・タイタンズ、ダラス・カウボーイズ、49ers、来季オークランドからラスベガスに移転するレイダースなど、メディアはブレイディの新天地候補を噂した。だが実際に、彼に契約オファーを出したのは、バッカニアーズとチャージャーズだけだったとされる(家族が住むニューヨークに近いバッカニアーズを選択したとも言われる)。

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