2020.02.21

Tリーグ優勝争い展望。
東京五輪内定組の存在が勝負のカギを握る

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • photo by AFLO

 それでもファイナルでは、コンディション不良がない限り、両チーム共に全戦力によるぶつかり合いが予想される。日本生命は平野、木下アビエルは石川と、五輪代表を決めている選手がチームを引っ張っていくことだろう。とくに石川はデータ分析による緻密な戦略で、ここのところポジティブな試合ができている。

 日本生命が連覇を飾るか、それとも木下アビエルが昨シーズンの雪辱を果たすのか。第1マッチのダブルスから目が離せない。

 一方の男子は、開幕前の下馬評どおり、初代王者の木下マイスターが15勝6敗でファイナル進出を決めた。戦力としては、なんと言っても張本智和、丹羽孝希、水谷隼の東京五輪内定組の存在が大きい。もちろん代表レースによる海外遠征でチームを離れることが多く、それぞれ突出した成績を残したわけではないが、ここ一番での勝負強さとリーグ随一の注目度・ファンの多さで2年連続のレギュラーシーズン1位に大きく貢献した。

 だが、それだけではない。12月までに10勝を挙げ、2シーズン目の前期MVPに輝いた侯英超(ホウ・エイチョウ)や、男子ダブルス11勝4敗でダントツ1位の田添健汰、1月の全日本選手権で初のシングルス優勝を決めた宇田幸矢といった若手の台頭もチーム首位の大きな原動力となった。この分厚い戦力を誇る木下マイスターは、間違いなく2シーズン目の優勝に向けて大きくリードしていると言える。