父は横浜ベイ元投手。チーフスQBマホームズはスーパーボウル制覇なるか (5ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


 サードダウン等で相手QBにプレッシャーをかける時、多くのチームは守備ライン以外の選手も費やしてラッシュをかけてくる。それに対し、49ersのラッシュはこの4選手だけ。リスクを負って後方の選手を前に持ってくる必要がないため、相手のレシーバーたちをオープンにしなくても済む。加えてラン守備もいいので、フロント4は完璧に近い。

 49ersのオフェンスに目を移せば、ラン攻撃を効果的に使っているのが特徴だ。

 今季772ヤード・8TDを記録したラヒーム・モスタートを筆頭に、3名のRB(ランニングバック)がラン600ヤード以上をマーク。これは1978年のニューイングランド・ペイトリオッツ以来の記録だ。異なるタイプのランナーを使い分けることによって、リーグ2位の1試合平均44.1ヤードを稼ぎ出している。

 このラン攻撃の強さが、結果的には失点数の減少にもつながっている。一般的にラン攻撃は、パスほどボールを前に進めることができないし、時計も止まらない(パスは失敗した際は止まる)。逆にいうと、ランでファーストダウンを更新していけば、攻撃時間は長くなり、相手オフェンス陣をサイドラインに留めておけることになる。

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