父は横浜ベイ元投手。チーフスQBマホームズはスーパーボウル制覇なるか (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


 両軍ともに、今季は「らしさ」を発揮してポストシーズンを勝ち進んできた。その「らしさ」とは「武器」とも言い換えることができるだろう。それぞれ擁する絶対的な武器で、彼らは勝利を積み重ねてきた。

 チーフスの武器は、爆発力のあるオフェンスだ。2018年シーズンのシーズンMVPに輝いたQBパトリック・マホームズ、屈指のパスレシービング力を誇るTE(タイトエンド)のトラビス・ケルシー、そしてリーグトップクラスの俊敏さを持つWR(ワイドレシーバー)のタイリーク・ヒル。タレント揃いの攻撃は「NFLで最もダイナミック」と言える。

 なかでも、注目はマホームズだ。父親のパット・マホームズは横浜ベイスターズでも投手としてプレーした元メジャーリーガーで、自身もテキサス工科大2年までアメリカンフットボールと並行して野球もプレーしていた。

 その強肩を生かしたパスは、相手ディフェンスを切り裂く破壊力を持つ。今季、マホームズはリーグ1位となる「20ヤード以上のパスTD(タッチダウン)」を12本記録。プロ入りから3年間の出場35試合(プレーオフ含む)でマークしている87本のパスTDは、現在のNFL記録だ。

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