Tリーグ女子は2強の争い。カギは五輪選考で主力不在時の戦い方だ (3ページ目)

  • 栗田シメイ●文 text by Kurita Simei
  • photo by AFLO

 昨シーズン、初代チャンピオンに輝いた日本生命。連覇への期待も高まるが、いぶし銀の活躍で優勝に貢献したチャン・チェンチェン、ジャン・ホイの中国人選手の離脱は戦力的に痛いところだ。21日に加入が発表されたシンガポール代表のオリンピアン、ユ・モンユは、リオデジャネイロオリンピックでも日本代表を苦しめた強豪だが、中国人選手の退団により平野と早田のダブルエースにかかる負担は大きくなるだろう。

 戦力的にはややダウンという見方が妥当。そうはいっても、チャンピオンチームだけが持ちうる経験値は、今シーズンも大きなアドバンテージとなる。早田いわく、「選手の仲がよくチームワークが抜群」というチーム力をどのように押し出していけるかが、注目ポイントだ。

 今シーズンの順位を占ううえでは、スタートダッシュがカギを握る。平野が開幕から6戦を欠場、成長株の前田美優が2試合の欠場を発表しており、エース不在の中どのようなオーダーを組めるか、村上恭和総監督の手腕が問われる。

【日本生命レッドエルフ】(◯は新加入選手)
石垣優香
森さくら
平野美宇
皆川優香
前田美優
ユ・モンユ(シンガポール) ◯
チェン・ズーユ(台湾)
早田ひな

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