Tリーグ連覇へ。早田ひなは笑って楽しんで「ゾーン」に入る (3ページ目)

  • 栗田シメイ●文 text by Kurita Shimei
  • 池田清太郎●写真 photo by Ikeda Seitaro

「自分の新しい一面を見てもらえたらな」と話す早田「自分の新しい一面を見てもらえたらな」と話す早田――リーグとして2年目を迎えて、観客の意識や周囲の見方も変わってきます。Tリーグの楽しみ方、今シーズン注目してほしいポイントは何ですか?

「1年目はいろんな海外の選手と試合ができることが新鮮で、思い切ってプレーができました。今シーズンは初代チャンピオンの日本生命レッドエルフに対して、どのチームも対策し、戦術を練って戦ってくるはずです。そんな中でこれまでと違うプレーで得点する、自分の新しい一面も見てもらえたらなと思います。

 あと、このチームは本当に明るくて、どのチームよりもチームワークがいいと個人的には感じているので、そういうチームの魅力に触れ、ファンになって応援していただけるとうれしいです」

――将来的に各チームの下部組織を作るなど、若い世代へ向けた卓球の普及もリーグの構想の1つですが、その点についてはいかがですか?

「10代でも参戦できるのがTリーグの良さだと思います。今までは全中(全国中学校体育大会)やインターハイのように"階級別"という認識が卓球界に浸透していました。それが中学生、高校生でも参戦できて、実際に木原美悠選手、長崎美柚選手、張本美和選手といった、自分より若い世代もどんどん出てきています。

 小さい頃から世界のトップレベルの選手と試合ができたり、その選手たちの技術を間近で見ることができる環境は、少なくとも私が小さい頃はありませんでした。未来の選手達にとってこういった環境が整ったことは、経験値としても大きいと思いますね」

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