Tリーグで13戦全勝→初代MVP。早田ひなの成長ぶりがハンパない (3ページ目)

  • 栗田シメイ●取材・文 text by Kurita Shimei
  • 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 終わってみれば、ファイナルでの2勝を含め、シーズンでシングルス13戦無敗。圧倒的なスタッツを残したが、早田は喜びに浸ることなく来年の大舞台を見据えている。

「Tリーグのシーズンは終わりましたが、私の試合は続いていきます。これからは東京五輪の代表争いが激しくなっていくので、気持ちを切り替えないといけない。Tリーグを戦う中で、日本で大勢のファンの前で試合ができるすばらしさや、『私は団体戦が好きなんだ』ということにも気づきました。そんな経験を次の舞台に繋げていきたいです」

 現在、世界ランキングで日本人10位の早田だが、来年1月に発表される東京五輪代表3人の中に入る可能性はある。世界ランキング上位の選手が選ばれる2枠は、石川、伊藤、平野の壁が高い。それでも、今後の国際大会で結果を残していけば、ダブルスの相性などが加味される3人目の選手として名前が挙がることも十分にあり得る。

 逆境に打ち勝ち、初代のシーズンMVPを獲得した早田は、慢心することなく東京五輪への道を着実に歩み続けていく。

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