わずか3年でスーパーボウル。NFLドラ1の地味なQBはスターになれるか (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

 そのゴフを支えているのが、33歳ながらラムズをスーパーボウルまで牽引してきたショーン・マクヴェイ・ヘッドコーチ(HC)だ。天才的オフェンスプレーを駆使するマグウェイHCは、有望な若きコーチの代表格。2年前に4勝12敗と低迷していたチームを引き継ぎ、頂点に手をかけるまでに躍進させた。

 また、ラムズはオフェンスだけでなく、ディフェンス陣にも注目したい。ディフェンスタックル(DT)には今季サック王(20.5)のアーロン・ドナルドが構えている。今季のポストシーズンでブレイディはいまだサックされていないので、ドナルドがどこまで迫れるか興味深い。さらに、ブレイディがサードダウン時に頼りにするタイトエンド(TE)ロブ・グロンコウスキーやワイドレシーバー(WR)ジュリアン・エデルマンを相手に、ラムズのラインバッカーや守備バック陣がいかに対応できるかも注目だ。

 41歳のブレイディと、24歳のゴフ――。17歳の年齢差はスーパーボウル史上最大だ。ラムズが勝利すれば、ゴフが新時代の幕開けを宣言することになる。17年前、ドラフトの順位が低く(6巡目全体199位)、バックアップQBとして入団したブレイディがスーパーボウルで優勝し、それからスター選手になっていったように。

 2月3日(日本時間2月4日、朝8時半キックオフ)、ジョージア州アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムで両軍が雌雄を決する。

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