Tリーグ開幕直前。日本卓球リーグの参加チームとルールを総予習 (2ページ目)

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  • photo by Kyodo News

 3マッチを終えた時点でマッチカウントが3-0になれば勝敗が決するが、その場合も4マッチまで行なう。これは、年間順位を決める「勝ち点」に関わってくるからだ。

   延長戦での勝利を含め、勝ったチームには勝ち点3が与えられるが、4-0のストレートで勝利した場合にはさらに1ポイントが追加される。リーグ終了時に他のチームを上回るためには、負けが決定しても最後まで粘ることが重要になってくるため、最後まで白熱した戦いが期待できるのだ。

 ここからは、各チームの注目選手を紹介していこう。男子4チームの中で優勝候補と目されているのは木下マイスター東京だ。水谷と張本という日本男子卓球界のトップ2に加え、昨年11月に世界ランキングを9位まで上げた松平健太(現在は17位)や、持ち前のパワーを武器に、昨年の世界選手権ダブルスで銀メダルを獲得した大島祐哉など、盤石な陣営で初代王者を奪いにいく。

 その木下と開幕戦でぶつかるT.T彩たまも、強力なメンバーを揃えている。リオ五輪でも団体銀メダルに貢献した"ビッグサーバー"吉村真晴はもちろんだが、韓国のチョン・ヨンシクにも注目したい。同選手は今年5月の世界選手権団体で水谷、張本を連破覇しており、開幕戦でもその再現を狙っている。

 その2チームに遅れて(10月26日)開幕を迎える岡山リベッツ琉球アスティーダも、虎視眈々と頂点を狙っている。

 岡山は10シーズンにわたってドイツでプレーし、大島とダブルスを組んで世界選手権銀メダルを獲得した森薗政崇がチームをけん引する。さらに、昨年の世界選手権で3位に入った韓国のイ・サンスは、世界ランキング日本人トップの張本(8位)より上の7位。強烈なドライブが武器の彼が"絶対エース"として活躍すれば、リーグを優位に進められるだろう。

 琉球は、他のチームとは一線を画したチーム編成になっている。リオ五輪メンバーで国際大会での実績も豊富な丹羽孝希がエース格だが、台湾の選手が3人も名を連ねている。中でも、元世界ランキング3位のチュアン・チーユアンは、37歳になった今も世界のトップで活躍する"鉄人"。また、福原愛の夫であるジアン・ホンジエが、Tリーグ理事を務める妻の前でどんなプレーを見せるのかにも注目したい。

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