日本ハンドボール界のために...。池原綾香、デンマークから世界に挑む (5ページ目)

  • 栗原正夫●文・写真 text & photo by Kurihara Masao

 ニューコビンへの移籍を決めた最大の理由は「日本にとどまっているだけでは世界に勝てない」という思いからだった。もちろん、そこには2020年の東京五輪を見据えた上での考えもあった。日本の女子ハンドボールは1976年のモントリオール五輪以来、出場から遠ざかっているが、東京は予選なしでの参加が決まっている。

「逆算すると、もうあまり時間はないですが、自分の中では東京五輪と、その前の19年に熊本で世界選手権があるので、そこで主役として活躍したいという思いが強いです。そして日本のハンドボールを少しでも盛り上げられたら」

 ハンドボール女子日本代表 "おりひめジャパン"は、12月1日(現地時間)からドイツで開催される2年に1度の世界選手権に挑む。デンマークの国内リーグも中断期間に入り、池原も代表チームに合流している。

 日本はグループリーグでブラジル(12月2日)、デンマーク(3日)、モンテネグロ(5日)、ロシア(6日)、チュニジア(8日)と対戦。上位4チームに入れば決勝トーナメントに進むことができる。日本もそれを目標に掲げるが、リオ五輪で金メダルを獲得したロシアをはじめ、日本にとっては格上の強豪が揃う厳しいグループだ。

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