2017.12.01
「僕がフランスで競技を続けているのには理由があります。それは、僕がフランスで結果を出すことで、日本の若い選手たちに少しでも海外挑戦への希望を持ってもらうためです」
そう話すのは、男子ハンドボール日本代表の土井杏利(あんり)だ。日体大を卒業後、2013年からフランス1部リーグのシャンベリ・サヴォワ・ハンドボールでプレーし、今季は2部のシャルトル・メトロポール・ハンドボール28に移籍。2016-17シーズンには、フランスリーグ世界選抜としてオールスターにも出場した。
土井は日体大4年時に膝を故障し、卒業後にハンドボールを続けることを諦めてフランスに渡った。そこで、奇跡的にケガが回復して競技を続けられるようになった経緯もあってか、「自分がプレーを続けられる理由」「世界を相手に戦っている意味」を、常に意識しているように感じる。
「監督が変わって、ハンドボールの考え方が違う人が指揮をすることになってしまったことは大きいですね。ケガから復帰して結果を出しているのに、出場時間がなかなかもらえませんでした」