攻撃1位vs守備1位。今年のスーパーボウルは世紀の「ホコタテ対決」に (3ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by Getty Images

試合日時は現地時間表示。チーム名の丸数字はシードの順位試合日時は現地時間表示。チーム名の丸数字はシードの順位 一方、ペイトリオッツのオフェンスを率いるQBトム・ブレイディは、相手ディフェンスとのミスマッチを突くことでボールを進める巧者だ。スナップ直前にランニングバックをレシーバーの位置にセットさせるなど、敵のディフェンスを混乱させる戦術にも長けている。ファルコンズ守備陣の心配は、LB(ラインバッカー)ディオン・ジョーンズやS(セーフティ)キアヌ・ニールなど経験の浅いルーキーがいることだろう。ペイトリオッツの複雑なオフェンスに惑わされないかが懸念材料だ。

 しかしながら、ファルコンズのディフェンスが徐々に調子を上げているのも事実。レギュラーシーズンの平均失点はリーグ27位(25.4失点)だったものの、ポストシーズンに入るとディビジョナル・ラウンドのシアトル・シーホークス戦で20失点、NFCチャンピオンシップのグリーンベイ・パッカーズ戦でも21失点と健闘している。特にパッカーズ戦では効果的にブリッツを仕掛け、現役最高QBアーロン・ロジャースを2度もサックで潰した。スーパーボウルでもディフェンス陣の踏ん張りに期待したい。

 ペイトリオッツが頂点に立てば、ビル・ベリチック・ヘッドコーチ(HC)とQBブレイディがコンビを組むようになった2000年以降の17シーズンで5度目のスーパーボウルリング獲得となる。その数は、それぞれヘッドコーチ、クォーターバックとして史上最多だ。

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