攻撃1位vs守備1位。今年のスーパーボウルは世紀の「ホコタテ対決」に (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by Getty Images

 爆発力のあるファルコンズ・オフェンスを、鉄壁の守備を誇るペイトリオッツ・ディフェンスがいかに止めるのか――。これが、今年のスーパーボウルの大きなテーマと言える。

 ファルコンズ・オフェンスを牽引するQB(クォーターバック)マット・ライアンは、決して機動力のある選手ではない。攻撃ラインが作るプロテクションのなかでパスを投じる、いわゆる「ポケットパサー」だ。ペイトリオッツとしてはライアンにどれだけプレッシャーをかけられるかが、この試合のカギとなるだろう。ただ、ファルコンズの攻撃ラインは固く、ライアンのパスもスナップから投げるまでの時間が非常に短いため、それは決して容易なことではない。

 さらにやっかいなのは、ライアンのパスを受けるWR(ワイドレシーバー)フリオ・ジョーンズや、RB(ランニングバック)デボンタ・フリーマンが1対1に絶対的な強さを持っている点だ。特に「怪物」の異名をとるジョーンズは危険度大。2年前のスーパーボウルで奇跡的なインターセプトを決めたペイトリオッツのエースCB(コーナーバック)マルコム・バトラーとのバトルに注目したい。

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