4強でひとりスーパーボウル未経験。
ファルコンズQBが悲願へあと1勝

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

 カウボーイズとのディビジョナル・ラウンドでは、同点で迎えた残り12秒の状況で、走りながら正確無比なパスを通して勝利を手繰り寄せた。最後のプレーについて、その試合のテレビ解説を務めた元カウボーイズQBのトロイ・エイクマンは、「ロジャースは毎年、毎試合、これまで他のどのQBもできないようなプレーを見せてくる」と興奮気味に話していた。かつての名QBにそう言わせてしまうほど、今のQBロジャースは神がかっている。

 ファルコンズがQBロジャースを封じるための最大のディフェンスは、己のオフェンスにある。つまり、ファルコンズのオフェンスができるだけ長く時間を稼ぐことで、QBロジャースのオフェンス機会を少なくすることができる。そのためには、ラン攻撃でボールと時計を効果的に進める必要があるだろう。ファルコンズがどんな戦術でパッカーズに挑むのか、ぜひとも注目したい。

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