4強でひとりスーパーボウル未経験。ファルコンズQBが悲願へあと1勝 (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

 キーマンは、RBベルだろう。レギュラーシーズン第11週から前戦のチーフス戦まで、8試合のうち7試合で3ケタのランヤード数を稼いでおり、勢いに乗ったベルを止めるのは実に困難だ。ボールを受け取ると、まるでスキップするかのようにゆっくりと走り出し、味方の攻撃ラインが走路を作ると一気に加速するプレースタイルは他に比類がない。

 相手チームのランを1試合平均88.6ヤード(リーグ3位タイ)に抑えてきたペイトリオッツ・ディフェンスが、RBベルにどう対応するかは見ものだ。逆にスティーラーズは、RBベルのランと鉄壁のディフェンスで主導権を握り、ペイトリオッツを20点台以内に抑えこんで接戦を制したいところだろう。

 対するNFCのファルコンズvs.パッカーズは、ペイトリオッツvs.スティーラーズ戦よりもハイスコアリングな試合になりそうだ。

 有利と言われているのは、ホームのファルコンズ。今シーズンは爆発的なオフェンスでリーグ1位の1試合平均33.8得点をマークし、対戦相手をことごとく粉砕してきた。31歳のQBライアンは成熟期を迎え、パス獲得4994ヤード(リーグ2位)、パス成功率69.9%(3位)、38パスタッチダウン(3位)と、キャリア最高の結果を残している。

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