NFLプレーオフ開幕。注目は名門カウボーイズを蘇らせた「2人のルーキー」 (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

 しかし、ペイトリオッツはブレイディの不在期間を3勝1敗で乗り切った。そして、復帰後のブレイディの活躍ぶりは、まさに圧巻だった。12試合の出場ながらパスで3554ヤードを投げ、インターセプトはわずかに2個。39歳の大ベテランながら衰えはまったくなく、これまで培った相手ディフェンスの裏をかく的確な読みでパスを通し続けた。

 シーズン途中にはリーグトップクラスのTE(タイトエンド)ロブ・グロンコウスキーが腰のヘルニアを再発させ、プレーオフへの出場が絶望となった。ただ、それすら大事に思えないほど、ブレイディを中心としたオフェンスの精度は高い。ブレイディは開幕4試合を欠場したにもかかわらず、レギュラーシーズンMVPの有力候補とも言われている(同賞はスーパーボウル前日に発表)。

 ブレイディが先発QBを任された2001年以降、昨季までペイトリオッツはプレーオフで第1シードを5度獲得し、そのうちスーパーボウルには4度進出。また、プレーオフでのホームゲームは通算15勝3敗と、圧倒的な成績を残している。ブレイディの故障など不慮の出来事でもないかぎり、ペイトリオッツがスーパーボウルへ到達する確率は非常に高いと言わざるを得ない。

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