アメリカ人も必読。今季NFLを「本命」「対抗」「大穴」で占ってみた (5ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

 ただ、パンサーズをNFCの本命に推しづらいのは、ディフェンス陣を統率していたCB(コーナーバック)ジョシュ・ノーマンがワシントン・レッドスキンズに移籍してしまったからだ。フィールド後方を守るセカンダリー(コーナーバックとセイフティ)の弱体化は必至で、ノーマンの穴をどう埋めるかがカギとなるだろう。

 そして最後、NFCの「大穴」は東地区のニューヨーク・ジャイアンツを挙げたい。今オフにドラフトとFAで大型補強を敢行したことで、昨季リーグ最下位だったディフェンス(1試合平均喪失距離420.3ヤード)は一気に改善されそうだ。オフェンスもリーグ有数のスピードを武器とするWRオデル・ベッカム・Jrを筆頭に強力レシーバー陣がそろったことで、スーパーボウルMVPを2度受賞したベテランQBイーライ・マニングもふたたび輝きを放つのではないだろうか。

 はたして今季、スーパーボウルの大舞台に駒を進めるのはどのチームか。故障で選手を欠くと一気に勢力図が変化するアメリカンフットボールほど、シーズンの展開が読めないスポーツもない。だからこそNFLはおもしろく、最後まで目が離せないのだ。

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