アメリカ人も必読。今季NFLを「本命」「対抗」「大穴」で占ってみた (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

※上記図表は昨季の成績。背景が黄色のチームは昨季プレーオフ進出チーム。丸数字は昨季プレーオフのシード順位※上記図表は昨季の成績。背景が黄色のチームは昨季プレーオフ進出チーム。丸数字は昨季プレーオフのシード順位 一方、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)では、北地区のグリーンベイ・パッカーズをスーパーボウル進出の「本命」に挙げたい。第1回と第2回のスーパーボウル覇者であり、スーパーボウル開始以前にまでさかのぼれば、通算13度のNFL優勝を果たしている名門中の名門。今季は2010年に王座を獲得したとき以来となる戦力が、攻守ともに整った。

 パッカーズの中心プレーヤーは、2度もシーズンMVPに輝いたQBアーロン・ロジャースだ。強肩ぶり、パスの正確さ、頭脳、冷静さ......すべての要素を兼ね備える、現役最高の司令塔である。昨季は大型WRジョーディ・ネルソンが故障で全休し、予想外の苦戦を強いられた。だが、ロジャースがもっとも頼りにするネルソンが復帰する今季は、爆発力のあるオフェンスが完全復活するだろう。

 北地区のライバルであるミネソタ・バイキングスは、開幕10日前まで優勝候補の一角だった。しかし、エースQBテディ・ブリッジウォーターが練習中に負傷し、ひざのじん帯を断裂して今季絶望。若き司令塔の離脱により、優勝戦線から一歩遠のいた感は否めない。

 そのバイキングスに代わり、パッカーズの「対抗」として浮上してきたのが、昨季12年ぶり2度目のスーパーボウル進出を果たした南地区のカロライナ・パンサーズだ。リーグ屈指の身体能力を誇る「怪物」QBキャム・ニュートンの破壊力は健在で、昨季リーグ1位の得点力(1試合平均31.2得点)を記録したオフェンス力はパッカーズに引けをとらない。

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