アメリカ人も必読。今季NFLを
「本命」「対抗」「大穴」で占ってみた

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

※上記図表は昨季の成績。背景が黄色のチームは昨季プレーオフ進出チーム。丸数字は昨季プレーオフのシード順位※上記図表は昨季の成績。背景が黄色のチームは昨季プレーオフ進出チーム。丸数字は昨季プレーオフのシード順位 それに加えてスティーラーズは、RB(ランニングバック)レベオン・ベル、WR(ワイドレシーバー)アントニオ・ブラウンといったリーグ3本の指に入るオフェンス選手も擁しており、相手ディフェンスにとっては的を絞りにくいことこの上ない。今季はロスリスバーガーやベルが万全の状態でプレーできれば、攻撃力はさらにアップするだろう。

 対して、そのスティーラーズの「対抗」と予想されるのは、2001年シーズン以降4度のスーパーボウル制覇を成し遂げている「今世紀最強チーム」、東地区のニューイングランド・ペイトリオッツだ。オフェンス力ではスティーラーズの後塵を拝するが、バランスの取れたディフェンス力や、プレーオフを含めた冬場の戦い方を熟知する総合力では、あいかわらずNFLトップクラスの力を持つ。このチームを優勝候補のひとつに挙げないわけにはいかない。

 2シーズン前のプレーオフでボールの空気圧を不正に減圧した行為に加担したとして、大黒柱のQBトム・ブレイディは開幕から4試合の出場停止となる。しかし、ブレイディ抜きでもその穴を埋めるだけの戦力は十分に備わっており、8年連続でAFC東地区の優勝を収める可能性は高い。ただし、今季は同地区のニューヨーク・ジェッツやバッファロー・ビルズも実力を伸ばしているため、例年ほど容易には勝たせてもらえないかもしれない。

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