次々と快挙を達成。日本は「バドミントン王国」になれるのか (2ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • AP/アフロ●写真 photo by AP/AFLO

 一方、昨年の12月上旬まで世界ランキンク1位だったが、最近はケガの影響から3位に落ちていた女子ダブルスの高橋・松友ペア。準々決勝でロンドン五輪優勝の田卿・趙ウン蕾(同5位/中国)に第3ゲームの中盤から長いラリーを抜け出して勝利すると、準決勝では駱姉妹ペア(同1位/中国)を21対12と21対9で圧倒。決勝の相手は08年北京五輪優勝の干洋が昨年11月から組み始め、世界ランキング11位ながら6戦3勝、2位3回と強さを発揮している唐淵渟とのペアとなったが、相手の持ち味である強打を封じ込めてストレート勝ち。強敵である中国ペアを3戦連続で破って、同種目38年ぶりの優勝を果たした。

 男子ダブルスの早川・遠藤は、決勝こそノーシードながら勝ち上がってきたロシアのイワノフ・ソゾノフに接戦を制されて2対3で敗れたが、準々決勝では傅海峰・張楠(同3位/中国)にストレート勝ちを果たした。男子シングルスでは、桃田が田厚威(同8位/中国)に敗れたものの、準々決勝まで進出した。

 リオ五輪出場権獲得は、昨年5月4日から今年5月1日までの1年間のポイントランキングで決定するが、シングルスはその時点の世界ランキング16位までに2名以上がランクインしていれば最大2名まで出場でき、ダブルスは8位までが2ペアの出場権を獲得できる。五輪出場への最後の戦いをしている福万尚子・興猶(よなお)くるみ(ともに再春館製薬所)も準々決勝進出で望みをつないだ。

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