史上最高QBマニングは、
スーパーボウルで有終の美を飾れるか?

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka  photo by AFLO

 今季のNFLシーズンの最後を飾る「スーパーボウル」が、目前に迫っている。現地2月7日(日本時間2月8日)、カリフォルニア州サンタクララで行なわれる記念すべき第50回大会で対戦するのは、デンバー・ブロンコスとカロライナ・パンサーズだ。

自身2度目のスーパーボウル制覇に挑むペイトン・マニング自身2度目のスーパーボウル制覇に挑むペイトン・マニング AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)を勝ち上がってきたブロンコスは、今回で8度目となるスーパーボウルの舞台。この回数は、ニューイングランド・ペイトリオッツ、ピッツバーグ・スティーラーズ、ダラス・カウボーイズと並んで史上最多タイとなる。対するNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の覇者パンサーズは、第38回大会の2004年以来2度目。初めてこの大舞台に立った12年前は、ペイトリオッツに29-32の大接戦の末に敗れている。

「アメリカ最大の祭典」の見どころは数多くあるが、今回もっともファンの視線を集めているのは、ブロンコスのQB(クォーターバック)ペイトン・マニングだろう。史上最多5度のシーズンMVPに輝き、今回で4度目の出場となるマニングは、過去すべて違うヘッドコーチでスーパーボウルの舞台に導いている。それは、いかにマニングが中心的な存在としてチームを牽引してきたかの証拠と言えよう。

 しかし今回の頂上決戦は、かつての状況とは様子が違う。スーパーボウル史上最高齢の39歳で先発QBを務めることになるマニングは、度重なる首の手術や足底筋膜炎の故障の影響により、以前のような鋭く正確なパスを投げられなくなっているからだ。

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