【NFL】新旧そろった4強のQB。スーパーボウル進出はどこか? (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka  photo by AFLO

 パンサーズの攻撃陣には、今季レシーブで1104ヤードを記録したTEグレッグ・オルセン、ランで989ヤードを獲得したRB(ランニングバック)ジョナサン・スチュワート、110キロの巨漢RBマイク・トルバートと、多彩な選手がそろっている。なおかつ、ニュートン自身もQB屈指の走力を持っているため、カージナルス守備陣は的を絞れずに苦労するはずだ。

 ルーキーイヤーから5年連続でプロボウルに選出されているカージナルスのCB(コーナーバック)パトリック・ピーターソンは、「ニュートンのような怪物は、脚に向けてタックルしなければ止められない」と、パンサーズQBの俊敏な動きを警戒している。見どころは、ブリッツ(※)を仕掛けるカージナルス守備陣に対し、将来のNFL界を背負う次世代QBのニュートンがどれだけ攻められるか、だ。

(※)ブリッツ=守備ライン以外の選手が攻撃側のバックフィールドに突進してQBにプレッシャーを与えるディフェンス戦術。

 カージナルスのディフェンス陣は、リーグでもっともブリッツを仕掛けることで有名なチーム。パンサーズ戦でも攻めのディフェンスで挑んでくるだろう。ただ、ニュートンは今季、ブリッツを受けたときのパスTD(タッチダウン)成功数がリーグトップ(19本)。レッドゾーンでは、まさに瀬戸際の攻防が見られるに間違いない。

 2月7日、カリフォルニア州サンタクララで開催される第50回スーパーボウルまで、あと勝利ひとつ。すべてのNFL選手が憧れる大舞台に立つ2チームは、どこなのか。

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