【NFL】新旧そろった4強のQB。スーパーボウル進出はどこか? (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka  photo by AFLO

design by Unno Satorudesign by Unno Satoru 対するブロンコスが評価を下げているのは、マニングの体調不良も理由のひとつにある。今季は足底筋膜炎に悩まされ、パフォーマンスの低下によって第11週から先発を外れた。ディビジョナル・ラウンドのピッツバーグ・スティーラーズ戦では先発したものの、かつての鋭いパスは取り戻せていない。マニングのロングパスが期待できないようだと、ブロンコスのオフェンスは攻撃オプションを大幅に変更せざるを得ないだろう。

 となれば、このカードの注目ポイントは、ブレイディのオフェンスをブロンコスのディフェンスがいかに止められるか、だ。今季のブロンコスは、パスディフェンス(1試合平均199.6ヤード)とサック数(52.0)でリーグ1位を記録。ただ、今季11サックをマークしたブロンコスのLB(ラインバッカー)ボン・ミラーが、「ブレイディは攻撃ラインのブロックがいらないぐらい素早く投げる」と警戒するように、ペイトリオッツの名QBが放つクイックパスにどう対応できるかが、勝負の分かれ目となりそうだ。

 ブレイディがターゲットとするのは、今季のTE(タイトエンド)のなかでリーグ1位のレシーブヤード(1176ヤード)を獲得したロブ・グロンコウスキーと、高い身体能力を誇るWR(ワイドレシーバー)ジュリアン・エデルマン。やっかいなレシーバーと対峙することになるブロンコス守備バック陣の動きに注目したい。

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