【NFL】混戦のプレーオフ。スーパーボウルの有力候補は4チーム (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka  photo by AFLO

 身体的優位から相手選手とのミスマッチを生み出す攻撃は、ライバルチームも脅威に感じている。同じ地区に所属するニューオーリンズ・セインツのショーン・ペイトン・ヘッドコーチは、「ニュートンがいるだけで、パンサーズのオフェンスは0.5人分のアドバンテージがある。彼にディフェンスをつけても、ランで6ヤードも稼がれる」と嘆いたほどだ。

 ランとパスによる「デュアルスレット(二重の脅威)」でNFLを大いに盛り上げるニュートンは、今季のMVPを受賞する可能性もある。1993年の創設以来、球団史上2度目となるスーパーボウル進出に向けて、視界は良好だ。

 そして最後、新興チームのパンサーズと対照的な1898年創設の古豪アリゾナ・カージナルス(13勝3敗)にも注目したい。そのなかでも気になるのは、パンサーズのニュートンと今季のMVPレースを争っているQBカーソン・パーマーの存在だ。

 今季のパーマーは、プロ生活13年目で最高のシーズンを送っている。キャリアハイとなるパス4671ヤード(リーグ4位)・35TD(リーグ2位タイ)をマークし、カージナルス史上最高の勝ち星を積み上げた。昨年末に36歳となったが、今が全盛期といえる活躍ぶりである。

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