【NFL】下馬評はジャイアンツ有利。スーパーボウルを制するのは? (3ページ目)

  • 永塚和志●文 text Kaz Nagatsuka
  • photo by Getty Images

 また、今シーズンのジャイアンツは、オフェンス面でもペイトリオッツに大きく劣っているわけではない。マニングの成長に加え、ビクター・クルーズ、アキーム・ニックス、マリオ・マニンガムの3人のWRは、全員ディープスレット(ロングパスのターゲット)としての能力が高く、ペイトリオッツの若い守備バック陣が彼らを完封できるとは考えにくいと言われている。さらにランゲームでもジャイアンツは勢いに乗っており、特にRBアーマド・ブラッドショーの存在は大きな武器だ。

 対するペイトリオッツは大舞台を前にして、厳しい状況に追い込まれている。プレイオフのボルチモア・レイブンズ戦で、主力のTEロブ・グロンコウスキーが負傷。今シーズン、レシーブで17タッチダウンをあげたメインパスターゲットが欠場となれば、ペイトリオッツはさらに窮地に立たされることになる。ただ、ベリチック監督とブレイディのスーパーボウル経験値は計り知れない。今季リーグ4位(34個)のテイクアウェイ(相手のファンブルやパスをインターセプトして攻撃権を獲得すること)を記録したディフェンス陣が踏ん張れば、戦前の予想は一転する。

 下馬評どおりジャイアンツがスーパーボウルを制覇するのか、それともペイトリオッツが4年前の雪辱を晴らすのか。現地2月5日、ビンス・ロンバルディ・トロフィーの行方がついに決まる。

※注釈=QB(クォーターバック)、WR(ワイドレシーバー)、RB(ランニングバック)、TE(タイトエンド)

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