町田瑠唯のWNBAデビューをホーバスHCはどう見たか。「パススキルは世界最高峰。ルイの人気はもっと上がっていくはず」 (3ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

 一方で面白いのが、ルイがペイント内へドライブインを仕掛けると、観客がすごく興奮するんです。彼女のようなとても俊敏な選手がペイントに攻め込んでいく姿を見るからでしょうね。ルイは小さな選手ですが、人々を興奮させるプレーを見せてくれます。彼女がどういうスキルを持っているか、これから観客たちがさらにわかってくれば、ルイの人気はもっと上がっていくでしょう」

 ホーバスHCが言うように、シャイな町田は多くを語るタイプではなく、ミスティックス合流後の記者会見でも非常に緊張している様子がうかがえた。PGというポジション柄、チームメイトとのコミュニケーションは求められるが、英語がまだ流暢に話せない彼女にとっては課題のひとつとなってくるだろう。

 一方、ミスティックスは八村塁の所属するNBAワシントン・ウィザーズとオーナー会社(モニュメンタル・スポーツ&エンターテイメント)が一緒で、同組織の日本語コンテンツチームが八村の情報をSNS等で積極的に発信、町田の様子も伝えている。ミスティックスは英語の堪能な日本人コーチを採用し、町田のサポート体制を整えている。

---- 町田選手のシャイな性格について、どう思われますか?

「ルイの引っ込み思案なところは変わっていないですね。ただ、コート上ではもっと話すべきです。日本代表では練習の前後など、仲のいいオコエ桃仁花(富士通レッドウェーブ/PF/23歳)や宮澤夕貴(富士通レッドウェーブ/SF/28歳)らと話をして笑ったりしていましたが、ほかの人の冗談を聞いて彼女が笑うことのほうが多かったみたいです。

---- 今後、町田選手を待ち受けるチャレンジがあるとすれば、どんなことが挙げられますか?

「チャレンジがあるとすれば、まずWNBAは移動が大変です。プライベートジェットを持つNBAチームとは違い、WNBAチームはサウスウエスト航空(WNBA公式航空会社)のフライトで行かねばならず、空港ではほかの乗客と同様、長い待ち時間を我慢しなければなりません。

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