河村勇輝、初の日本代表でトム・ホーバスHCにアピール。「やっとスタートラインに立てた。チャンスはある」

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by (C)JBA

 コートの中でチームメイトにしてほしいこともあるし、逆に彼らから『こうしてほしい』と要求されることもあるので、英語力はすごく必要だと感じています。特に去年は外国籍選手とのコミュニケーションの大切さを痛感しました。勉強方法はオンラインの英会話で、ネイティブの講師の方と話しています」

---- そうした英語学習の成果は、すでにコート上で発揮できていますか。

「いや、全然ですけど、聞き取れるようにはなってきています。でも、まだまだ、これからですかね。勉強して半年くらいなので、もっと実践的な英語を学びながらやっていきたいと思っています」

---- 英語が上達すれば、外国籍選手からもイジってもらえますね。

「でも、なんかもう、イジられたりはしてるんですけど(笑)。自分のキャラか何かわからないですが、勝手にイジられることが多いです」

---- 先日、アジア大会の日本代表候補に招集されました。これまでU16、U18の代表には選ばれていますが、シニアの代表候補となったのは初めてです。どういった気持ちですか。

「これまでは世代別のカテゴリーでの代表しか経験してこなかったので、今回はA代表ではないですけど、若手中心の代表候補として合宿に選ばれたことはすごくうれしいです。ここはアピールの場だと思っているので、しっかりと合宿のなかで自分の力を発揮していきたいなと思っています」

---- 機会があるごとに、河村選手は「目標は日本代表に入ること」だと話していました。このタイミングでの選出は意外でしたか。あるいは「やっと」という思いなのでしょうか。

「経験を積みたいという気持ちがあったので、早ければ早いほど、という気持ちは常にありました。選ばれたことだけで満足していませんが、自分の夢ではあったので、やっとここでスタートラインに立てたという気持ちです」

---- 日本代表を率いるトム・ホーバスHCのスタイルは、PGに身長の高さをさほど求めていません。小兵PGの部類に入る河村選手としては、ホーバスHCのチームでのプレーをすでにイメージしているのでしょうか。

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