河村勇輝、初の日本代表でトム・ホーバスHCにアピール。「やっとスタートラインに立てた。チャンスはある」

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by (C)JBA

「そうですね、やっぱりそっちの気持ちのほうが強いので。バスケットに割く時間や(バスケットボールの)動画を見ているほうが多いので、SNSはあまり見ないかもしれないですね」

---- NBAも見るんですよね。たしかトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス/PG/23歳)が好きな選手だったはず。

「NBAも見ます。いろんなチームを見ますよ。自分の好きなプレーヤーがしているステップやシュートセレクションの動画を見ていると、本当にすごく勉強になります。自分には絶対にできないようなプレーを見て、すごいなぁと思ったり。

 トレイ・ヤング以外では、クリス・ポール選手(フェニックス・サンズ/PG/36歳)のプレーも好きです。ベテランのポイントガードですが、彼のプレーもよく見ています」

---- 大人になればなるほど、悩みが増えていくことも多いかと思います。たとえば、高校生の時には無邪気でいられたことが、20歳になると変わってきたということはありますか。

「うーん......いや、今はまだフレッシュですね。なんなら昨シーズンのほうが、プレーのことだったり、HC(ヘッドコーチ)の求めていることに対して『自分の特徴を消してやればいいのだろうか』とか、そういったバスケットの部分での悩みがすごくありました。

 大学でも勝てないことですごく悩みましたけど、20歳になっていろんな経験があったからこそ、今はフレッシュだと思います。ですが今後、年齢を重ねるにつれて悩みが増えてくるとも思うので、友だちや家族にしっかりと助けてもらいながらやっていきたいです」

---- 最近は英語学習にも力を入れていると聞きます。どういった目的で勉強しているのですか。

「Bリーグで帰化選手やアジア枠選手、またはハーフの日本人で英語のほうが話しやすいという選手も増えているなか、PGとしてコミュニケーションをコート内外で取って信頼関係を築きたいというのがすごくあって。

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