八村塁と渡邊雄太が奮闘。「本命不在」の東地区で抜け出すチームは?

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by AP/AFLO

 それ以下の、シカゴ・ブルズ(10位)、クリーブランド・キャバリアーズ(12位)、オーランド・マジック(13位)、ワシントン・ウィザーズ(14位)、デトロイト・ピストンズ(15位)の今後を楽観視するのは難しい。ラッセル・ウェストブルックをトレードで加えたウィザーズも、ここまでは完全に期待外れ。新型コロナウイルスの陽性者が出たことで2週間試合から離れる不運もあり、戦力が整わずに最初の15戦で12敗と"どん底"だった。オールスターファン投票でイースタンの「ガード部門」1位のブラッドリー・ビール、2年目の八村塁などの頑張りで、少しずつでも勝率を上げていきたいところだ。

 コリン・セクストン、ジャレット・アレンといった好選手を擁するキャバリアーズは、将来には期待が持てるが、現在はまだロースターのバランスが悪い印象がある。また、多くの若手タレントを抱えるブルズ、ニコラ・ブージェビッチが奮闘するマジックもなかなか勝利を手にできない。ジェレミー・グラントの成長以外に好材料が見当たらないピストンズ、マジックも含めて、3月下旬のトレード期限間までに主力を放出することになっても不思議はないだけに、各チームのファンはしばらく落ち着かない日々を過ごすことになるだろう。

(ウェスタン・カンファレンス編はこちら>>)

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