36歳レブロン健在のレイカーズが連覇へ。西地区プレーオフ争いは混戦 (2ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by AP/AFLO

 エースのドノバン・ミッチェル、インサイドの軸であるルディ・ゴベアという両輪に加え、移籍2年目のマイク・コンリーがチームにフィットしたことが大きい。そのほか、ボーヤン・ボグダノビッチ、ジョー・イングルズ、ジョーダン・クラークソンといったサポーティングキャストも好調で、3ポイントシュートの成功数ではリーグ1位。派手さはなくともバランスがいい戦力を備えているだけに、今後もウェスタンのトップを争い続ける可能性は十分にある。

 また、カワイ・レナード、ポール・ジョージという2人が引っ張るロサンゼルス・クリッパーズ(3位)も強さを保っている。ケガ人が増えた2月はややペースが落ちたが、それまでは1月10日から31日までの11戦で10勝を挙げるなど快調だった。

 サージ・イバカ、パトリック・べバリー、マーカス・モリス、ルー・ウィリアムズら脇役も粒揃いなだけに、「打倒・レイカーズ」の最右翼に挙げる声が多いのも納得できる。昨季はケミストリー不足が喧伝されたが、今のところはティロン・ルー新HCの手綱さばきも好評だ。

 ただ、クリッパーズはプレーメイキングができるPGが不在という弱点が解消されていない。昨季のプレーオフでもナゲッツに3勝1敗からまさかの逆転負けを喫する原因になったのがその部分。3月下旬のトレード期限までに、効果的に補強ができるかどうかがカギになりそう。

 レイカーズ、ジャズ、クリッパーズがウェスタンの3強とみなされ、それ以下の4〜10位までの7チームが3ゲーム差以内にひしめく空前の大混戦になっている。今季は昨季と同じように、7〜10位の4チームが「プレーインゲーム(プレーオフ進出決定戦)」への出場権を得る仕組み。リスキーなプレーインゲームに出なくて済む6位以内と、10位以内を巡る争いはかなり激しくなりそうだ。

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